最近ますます尾道への移住のご相談が増えているように感じます。
その理由も様々で
「子供が小さいうちは田舎でのびのびと子育てしたい」
「数年後の定年後に移住して来たいので物件を探している。」
「二拠点生活のためのセカンドハウスとして物件を探している」
などなど…また20代から60代と幅広い世代の方が尾道への移住を計画していらっしゃいます。
そこで前回に引き続き 尾道での物件探し①
我々がご相談の中で感じること、
尾道で物件を探す上での注意点をいくつかご紹介します。
よくある尾道移住を考える理由の一つに
『物件を安く買える。』又は『ただで譲渡してもらえる。』のでは?という事
(→これは必ずしも間違いではありませんが、運と出会いとタイミングによるかもしれません。)
多くの場合、安い物件やタダでも引き取ってもらいたい物件にはそれなりの理由があります。
タダほど怖いものはないという言葉も…
尾道の中心地の物件は基本的に田舎のわりに高額です。
利便性がよく、車が侵入できる接道の取れているような物件ならなおさら。
そういう街の中であるにもかかわらず物件が安い理由として挙げられるのが、
①接道が取れていない。建て替えが不可である。車の侵入が不可。
②違法建築である(前回の記事を参照)
③建物の状態が悪く(空き家期間が長い)リフォームや解体に予想以上に費用が掛かる。
④接道は取れているが、道幅が狭く坂の上にある物件などは工事運搬費がかさむためリフォーム費用が割高になることが多い→なかなか買い手がつかない→金額が安くなる
⑤隣家と完全に接した建物だが、隣家の所有者と連絡が取れず、解体しようにも出来ない。
などなど状況によりけりなので他にも理由は様々です。
とにかく不動産屋さんに安い理由をきちんと確認することが大切です。
また予算総額のイメージはなんとなくある方は多いのですが、その内訳をあまり意識されていないように感じます。
例えば『総予算1500万円です』という場合
(※以下ざっくりとした計算イメージです。ご参考までに)
ほとんどの方が税込みで考えられている為、『実際の総予算は1363万円』となります。
物件が500万円であった場合、仲介費用+登記費用+固定資産税などの諸費用で50~60万円
物件取得合計額560万円だったとして、残り約800万円でリノベーションすることになります。
この800万円でのリノベーションで何ができるか。
・水周りキッチン・トイレ・お風呂の取替(低コストのモノを選定)
※このくらいの価格の物件の場合、空き家期間にもよりますが配管も取り換える必要があることが多いです。
・窓サッシの改修(2024年現在は補助金有、最大1/2)
→先進的窓リノベ2024(補助金予算の残も確認できます。)
・タタミの取替・床の修繕を出来る範囲で
位の内容でしょうか。
現在建築資材の高騰、人件費の上昇に伴い工事費用もコロナ禍以前に比べて30~40%上がっています。
残念ながら今後も上がることはあれど、下がることはありません。
インフレ率は大体2~3%ですから、例えば3%のインフレ率であれば今年3000万円で変えていたものが来年は3090万円になるという事です。同じものが100万円近く高くなるという事ですね。
なのでいつも私は、「今が一番安いと思います」とお話しさせていただいています。
住宅ローンの金利も然り(今後は上がることが予測されています。)
①どのエリアでどんな暮らしをしたいかをまとめる
②総予算を決める
③予算に見合った金額の土地を探す。
④足りない場合DIYも検討に入れる。
※低予算だけど夢をかなえるためコストを抑えるためには、DIYでは難しそうなところは業者に任せ、出来る限りの事は自分たちでDIYされているのが一番です。
まだまだ物件探しをする上での、さわり程度のご注意点ですがご参考までに。
尾道での物件探し③へ続く・・・
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