場の再生・活用プロジェクト|國本建築堂|尾道の住宅設計デザイン工務店
福山市新市町大字宮内 吉備津神社 門前町
場づくり|

場の再生・活用プロジェクト

旧高橋邸内観

建物の歴史

福山市新市町大字宮内にある古建築です。
帝国染料製造㈱(日本火薬合併)の専務であった高橋 亀次郎氏・高橋 彦三郎氏によって  大正・昭和初期頃に建築されました。
その後、カネコ被服㈱社長 小林 隆氏が建物を譲り受け、事務所兼住居として使われていました。小林氏が亡くなったあとは、2代に渡り相続にて受け継がれ、お花教室・習字教室・藍染教室など地域の活動の場として最近まで使われていました。
この旧高橋邸を2023年に國本建築堂が譲り受け、地域課題の解決と活性化につながるプロジェクトを思案しています。

エリアについて

旧高橋邸は、一宮(いっきゅう)さんの愛称で地域の人々に親しまれている備後一宮 吉備津神社に隣接しています。「宮内(みやうち)」という地名にあるとおり、「宮」の「内」つまり、「神社」の「境内」という事です。「宮内」という地名は全国各地にあり、いずれもそこには比較的大きな神社が存在しています。

備後一宮 吉備津神社は、806年(大同元年)に創建されたと伝えられています。何度かの御社殿焼失・再営の後、1648年(慶安元年)、初代福山藩主であった水野勝成公により、現在の本殿が建てられました。京都八坂神社・岡山備中吉備津神社・広島厳島神社に次いで日本で4番目に大きな本殿や、木造狛犬は国の重要文化財に指定されています。

神社境内や隣接する櫻山城跡・鳶尾城跡は国の史跡にも指定されています。マツダスタジアムがまるごと入るほどの大きさの御池(みいけ)と本殿を含む神社建物群の間に、門前町「宮内」があります。神社と町が一体化しており、今も歴史ある伝統日本建築が数多く現存する門前町自体が、重要な観光資源になり得ると考えます。

また、新市町の特徴としては、備後絣(びんごかすり)の伝統を継承する繊維産業が盛んで、デニム生地製造の大手企業や作業服製造メーカーの本社が立地しています。

利活用計画

「地元繊維産業を支える文化的宿泊施設」

由緒ある吉備津神社に隣接している恵まれた立地を活かして、遠方からの参拝者や全国展開している多数の地元大手繊維会社の宿泊施設または福利厚生施設として活用することを検討しています。

前述のとおり、新市町は伝統的に繊維産業が中心であり、特にデニムや作業服の製造が盛んで、日本国内外に輸出される製品が多く、地域経済を支えています。

しかし、県外拠点の社員や取引先の来社時に利用する最寄りのホテルは、新市町から車で約10分以上かかる府中市内に民宿が3件、ホテルが1件しかないので、繁忙期は車で30分以上かかる福山市街まで行かないと確保できない状況です。故に新市町内で唯一無二の宿泊施設としてポテンシャルは高いと思われます。

また吉備津神社は歴史的にも文化的にも価値ある由緒正しい神社で、福山市にとっては今後インバウンドも含めて鞆の浦や福山城と並ぶ貴重な観光資源として注目しているので今後参拝者の増加も見込まれます。

さらに、ウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態)を取り入れた活動を古民家で活用して行うことで、地域活性化に加え、心身の健康や幸福を促進する取り組みが可能だと考えています。吉備津神社の神聖な雰囲気と古民家の落ち着いた環境を活かし、訪れる人々の心の平安と健康を高める場として機能させたいと考えています。

※國本建築堂 場の再生・活用プロジェクト。

ご入居予約受付中(ご入居可能時期)

●福山市新市町大字宮内

●木造戸建2階建て

●近隣商業地域

●敷地面積:420.34㎡

●延床面積:312.11㎡