3世帯の暮らすお宅の改修のご依頼を頂きました。
昔ながらの家は少しづつ増築を繰り返し、その時々でそれなりに仕上げていくため、
驚きの建築的納まりをされていることが多いのですが…
今回もその典型的なものでした。
お風呂の増築時に脱衣室と廊下に5センチほどの段差ができていたり
古い着物箪笥をしまう場所を確保するために無理に増築したり。
そのような箇所も一つ一つ家には良くない状態になっていると判断し今回間取りとともに一新しました。
勝手口を日常のご家族の玄関として利用していたが段差が気になる。
また資源ごみなどもここに一時保管していてごちゃごちゃしていました。
段差を解消し収納家具を必要量確保しました。
玄関収納内に傘かけもあります。
資源ごみの位置は変更しました。
反対側にはベンチと手すりを造作で取付け、高齢のご家族にも安心な暮らしをご提案しています。
土間もモルタルの洗い出し仕上げで滑りにくい仕上げにしています。
手で触れるところすべてが無垢の木なので温かみもあり心地よいのではないでしょうか。
箱型の物は郵便受けです。
日々ご家族を送り出し、迎え入れてくれる心地よい玄関となりました。
(キッチン西側)
(キッチン北側)
キッチンは広々しているものの家電が点在していて、どれを使うにも遠い。
収納はそれなりにあるが、やはり導線が悪く使いにくそうでした。
(キッチン西側)
キッチンの向きを変更。正面の窓はインプラスをつけ断熱性能を上げました。
写真右手は正面と同じサイズの窓がついていましたが、掃出し窓に変更し外に資源ごみを置くスペースとしました。
流しの左側の空きスペースは冷蔵庫位置です。
造作キッチン
ステンレス天板 バイブレーション仕上げ
ガスコンロ:プラスドゥ(ノーリツ)
食洗器:リンナイ
パントリー収納
コチラのご家庭には閉じてしまうパントリーではなく、オープンなパントリーの方が暮らしに適していると判断しご提案しています。家電類もここのカウンターに置きます。
写真には写っていませんが、この左隅に冷凍庫を置くスペースもとっています。
ご家族がおおいので大量のストックがこちらに仕舞えます。
引出の手掛けにもこだわりが…
と言っても今回は建築家の中村好文先生の手掛けデザインを採用させていただきました。
実際にサンプルを先生にも見てもらえたのですが…
「いいんじゃない?」(笑)と言っていただきました。
少し修正のご指摘もいただき、指先にフィットする手掛けになりました。
リノベーション工事により生活はがらりと変化します。
ただのリフォーム(取替工事)ではなくせっかくお金をかけるのであればリノベーションをお勧めしています。
建築堂が間取りの診断をし、家族構成や暮らし方をお伺い、そのご家族に合わせた暮らしに改善をする。
そのお手伝いができればと思っています。