二か月に一度の家具ワークショップ。
今まで造作ソファーは國本建築堂でもご提案していましたが、
今回は置き家具としてのオリジナルソファーの開発。
國本建築堂の家には無垢材を加工した仕上げ材(造作家具、建具枠、窓枠、巾木・・・)が多く使われますが、やはりどうしても半端な材料が出ます。
半端といっても、枠材などとしては長さが足りず半端というだけで立派な無垢材。
もったいないので倉庫にいつも保管していました。
それらの活用法を考えるというのも開発テーマの一つでありました。
今回のソファーの脚はメープル材を使用しています。
加工してみると思わず触れたくなる形。
これこそ私たちの家づくりを考えるときの大切なポイントの一つ。
生活していると家具だけでなく、毎日家のいろいろなところに触れますが、
その触れる部分一つ一つに手作りのぬくもりを感じることができたら、
手触りの気持ちよさもありますが、
ふとした時に思わずにっこりしてしまうんです。
このにっこりが日々の心に豊かさにつながるのではないかと私たちは考えています。
家への愛着を感じ、大切にしたいと思ってもらえる家づくりをしていきたい。
この日はモックアップができたので細かなサイズの検討をしていきました。
脚の高さ、位置、全体の高さ、ウレタンの種類・・・
デザインやサイズ感は明確に決まっていたので微調整をする程度でよさそうでした。
ソファー全体の高さは部屋に置いていても圧迫感のない高さ。
下部はお掃除ロボットも通り抜けられる高さです。
いつもお客様にソファーをご提案する際に感じていた
「なぜ探しているサイズが世にあまり出回っていないのだろうという」という思いを形にした寸法。
あとは本体パネルに少し手を加え、細かな修正をして完成です。
完成後は実際に自宅で数か月使用し、使用感を体感後本格的にお客様にご提案していきたいと考えています。