工務店が担うヘリテージマネージャーの役割|國本建築堂|尾道の住宅設計デザイン工務店

工務店が担うヘリテージマネージャーの役割

ヘリテージマネージャー(Heritage Manager)とは、文化遺産や歴史的建造物、自然遺産などを適切に保護・管理し、持続可能な形で活用する専門家のことです。

建築の再生と活用

昔から受け継がれてきた建物には、その土地の歴史や人々の想いが詰まっている。そんな貴重な遺産を守り、未来へつなげていくのが、工務店としてのヘリテージマネージャーの役割だと考えます。

古い建物はただ残すだけではなく、適切な修復と活用が求められる。たとえば、伝統工法を活かした修繕や耐震補強を行い、文化財としての価値を損なわないようにする。さらに、時代に合わせたリノベーションを施し、古民家や町屋を宿泊施設やカフェ、ギャラリーとして生まれ変わらせることもできる。こうした取り組みが、地域の魅力を引き出し、人々が集う場所を生み出していきます。

もちろん、こうした仕事は工務店だけでは成り立たない。地元の人々や行政と手を取り合い、町並みを守る活動を進めていくことが大切だ。

工務店の技術を活かしながら、歴史を守り、地域に新たな価値を生み出す。そんなヘリテージマネージャーとしての役割は、これからますます重要になっていくだろう。伝統を受け継ぎ、未来へつなげる仕事——それが、工務店にしかできない大切な使命なのかもしれない。