ここ最近の國本建築堂へのご相談で多いのが、母屋だけでなく蔵や離れの維持管理、活用法に関してのご相談です。
この辺りの古くからのお宅は母屋が50坪前後の広く立派なお宅が多く、合わせて蔵や離れを併設しているケースが多いのです。
全てを一度に改修すればかなりの費用負担となります。
ご家族のお話を伺いながら、今必要なことに焦点を合わせ、将来的に維持していく流れを設計しアドバイスさせていただいています。
そういった状況の中、國本建築堂が今回挑戦したこと
それは、5坪という建坪に建つ朽ちかけていた蔵の改修工事
この最小限の面積にどのくらいの可能性があるのか
暮らしに必要な広さを考える実験を行いました。
これは「5坪で十分です」という事をお伝えしたいのではなく
この広さでの暮らしを体感していただき、改めてご自身に必要な空間とはどのくらいだろう
と考えていただきたい。広さだけでなく、なぜそれが必要なのか、ないとどうなってしまうのか
維持していくのは大変ではないのか、
そんなお話が皆様とできるのではと考えています。
国際的にSDGsが掲げられ、これからの住宅づくりは、限りある資源の中、使い捨てではなく
持続可能であるという事が重要だと考えます。
後世に残していくことのできる、環境にもご自身にも優しい家づくりを考えてみませんか?
瓦は新しく取替、漆喰壁は小舞もすべて落とし断熱材を入れ杉の板張りにしました。
柱や梁の骨組みは残しつつ、補強の柱を全体に入れていっています。